首都圏白書を発表 国土交通省
国土交通省は5日、「平成12年度首都圏整備に関する年次報告」(首都圏白書)を発表した。
白書では、首都圏整備をめぐる最近の動向として、ソフト系IT産業、東京都心部への人口回帰現象、外国人ビジネスマンの暮らし方などを分析。ソフト系IT産業(ソフトウェア業、情報処理業、インターネット)の事業所は、全国の45.9%が首都圏に存在し、特に秋葉原・神田、新宿、渋谷・恵比寿などのターミナル駅周辺を中心とする東京23区には全国の4分の1にあたる約1万事業所が集まっている。同省が行ったアンケート調査によると、同産業の各企業が立地を検討する際に考慮した要因として、「賃料の妥当性」が93.3%で最も高く、「最寄駅までのアクセスの良さ」86.7%、「鉄道によるアクセスの良さ」81.9%、「営業先企業へのアクセスの良さ」81.1%が続いた。これら4要因のほかは、いずれも20%以下だった。
都心への人口回帰では、1997年から今年3月までに都心8区(千代田、中央、港、新宿、文京、台東、渋谷、豊島)の分譲マンションへ入居した人を対象にアンケートを行った。転居前の居住地は、東京都内が73.0%、うち23区内が66.7%、近隣3県からが20.4%で、転居の理由は「通勤通学が便利になる」が57.2%、「新しい住居など、より良い環境を求めて」が41.8%と続いた。同省では、「一極集中傾向の再来ではなく、職住近接の実現化が進んでいる」としている。
外国人ビジネスマンから見た首都圏の暮らしについては、ビジネス環境、居住環境、教育などおおむね満足しているものの、空港へのアクセス、オフィスの賃料などに対しては不満の割合が高かった。













