<地価公示ルポ>「茨城の守谷」が東京圏住宅地の上昇率で2位に
国土交通省は3月23日、平成18年地価公示を発表した。
全国全用途平均は15年連続で下落している(2.8%)なかで、東京圏住宅地で地価上昇率市町村別2位に入った茨城県守谷市は、「つくばエクスプレス(TX)効果」が鮮明に出た結果になった。
1平方メートルあたりの平均単価は7万600円で、担当した不動産鑑定士は、「当分の間、上昇傾向が続くだろう」と見ている。
守谷では、東京都心に出るには取手を経由していく必要があり、1時間以上掛かっていた。TXの開通で終点の秋葉原駅まで32分で到着できる。更に、守谷駅は鉄道ダイヤが有利に働いている。例えば、平日の午前6時台から午前9時台の上り電車46本のうち、実に29本が守谷駅を始発としている。「朝の通勤ラッシュ時でも、乗車を1本遅らせれば座っていける」(地元住民)メリットがある。全時間帯でも上り電車172本のうち、約58%の99本が同駅始発だ。また、秋葉原駅発の最終電車にも大きな違いがある。守谷駅を終着とするなら午前0時15分の最終電車で間に合うが、守谷駅以降の駅だと午後11時30分の秋葉原駅発が最後となる。45分の開きだ。「多くの人にはあまり知られていないが、このダイヤの違いは非常に大きい」(地元不動産会社)
現在、守谷駅周辺では区画整理事業が日々進んでおり、整備された場所から次々に宅地、戸建て分譲がなされている。
本社を八潮市に構え、昨年9月から守谷市に営業所を開設した第一住創(深谷十三社長)では、販売中も含めると20棟の戸建て住宅を区画整理地内で分譲している。駅徒歩10分~15分圏の分譲で、平均価格は5,000万円前後。165平方メートル(約50坪)の最低敷地規制がかかっており、建物のグレードを高めているとはいえ、計算上の平米単価は約18万円になるという。公示価格(7万600円)を大幅に上回る数字だ。それでも「かなり早いスピードで売れる。東京都心にお勤めの方がほとんどだ」と同社営業本部・課長代理の高橋修宏氏は語る。
今後次々と形になっていく駅前開発に合わせ、地価がどこまで上昇するのか注目が集まる。













