貸家着工に陰りか、供給過剰に警戒感
好調だった貸家住宅の供給に、やや陰りが見え始めてきた。国土交通省の発表によると、全国の貸家住宅の着工戸数は、8月期で前の年の同じ月と比べ0.6%減と、わずかに減少した。17カ月ぶりの減少。半年前の3月期では前年同月比17%の伸び率だったが、毎月伸び率が落ち続け、遂に8月に減少に転じた。
これについて国交省は、景気減退の兆候ではないと見ているが、不動産業界筋では供給過剰感が高まり貸家経営に警戒感が強まってきたとする声を最近多く聞かれるようだ。
「首都圏では1棟売りの賃貸マンションはだぶつき気味。一服感が出ている。稼働率が悪く運用がうまくいっていない」(大手不動産流通会社)。好調を支えてきたJリートや不動産ファンドが、賃貸マンションの購入を控える傾向も見られるという。
貸家供給の好調は5年ほど続いているが、特に昨年度は10%を超える伸びを示し、50万戸を超えていた。今年度は更に増加し、今のところ年換算55万戸の水準で推移している。













