神戸の大型物件で耐震不足 アパグループ
国土交通省はこのほど、田村水落設計が構造計算を手掛けた分譲マンション「アパタワーズ神戸三宮」(所在地=神戸市中央区、総戸数249戸)で、耐震強度に不足があると発表した。建築主はアパグループのアパホーム、設計はイズムアソシエイツ、施工はアパ建設、確認検査機関は日本ERI。
調査した神戸市によると、大規模地震時でも倒壊しないという基準はほぼ満たしているが(1.0の基準に対し最小値0.96)、柱、梁、耐震壁など一部の部材で、震度5程度の中規模地震時に要求される強度に不足があり、当該部材で損傷が生じる恐れがあるとした。強度を満たしていない部材は数百カ所に上るという。
また、構造スリット(地震の揺れによる負荷を軽減するため、柱と壁の縁を切る部材)が設計通り施工されていないことも指摘した。
同物件は既に竣工済みで、249戸のうち247戸が入居中。神戸市は、アパグループに対し是正勧告を行っており、同グループでは、「速やかに管理組合と相談のうえ、補強工事を実施する」としている。
国と各都道府県は今年1月から、田村水落設計が設計などを手掛けたすべての物件の調査を開始。これまでに198物件の調査を終了しており、耐震不足と判断された物件は今回を含め10物件。そのすべてにアパグループが建築主として関わっている。5月9日時点で残りの調査対象は30物件。













