不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜 記事一覧
不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜
賃貸業を営む坂口有吉さんが業務に役立つヒントをちりばめながら日常の出来事を綴ります。
人情深い坂口さんは、不動産業者に対する世間の評価が不当に低いこと受け、「日々の努力も知ってほしい」と、そんな願いを込めています。
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紙上ブログ 不動産屋の独り言 298 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 お人好しで理解ある家主さん 猫好き入居者の家賃を減額
何回か紹介している家主さんと入居者の話。多摩郊外のテラスハウスに猫好きの独身女性が入居している。自身も猫を数匹飼っているが、野良猫の世話もしている。先日、更新契約を迎えた。 餌代を考慮? 家主さんに(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 297 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 <役割を果たさない保証会社> 死亡で打ち切り、存在価値なし
先日、当社の管理物件内で入居者が死亡した。誰にも看取られることもなく孤独死である。まだ51歳。死後1カ月半も経っているのに私が気づくまで誰も気付かなかった。 私が気づいたのは、いつもなら月初めに当社に(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 296 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「平気で嘘をつく滞納者の話」(2) 最後に「喝」、目を覚ませ
以前紹介した滞納者。連帯保証人である市議会議員に付き添われて当社を訪れた。 店に入るなり、私に向かってその滞納者は、「浴槽が固定されていないため『これでは危ないのでガスの元栓が開けられない』と東京(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 295 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「月極駐車場をめぐる不愉快な話」 不義理な対応でやる気なし
我が家の隣人Aさんとは普段からとても仲良くしている。そのAさんは自宅前に7台の月極駐車場を所有していて、私が隣に引っ越してから当社で少しずつ管理をさせてもらえるようになった。 客付けを受託 昨年の秋頃(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 294 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「家賃滞納の常習犯」 非礼な行い最後まで続く
4年前の入居以来、ずっと2カ月分ずつ家賃が遅れていた入居者のAさん。ある月も、月初に「今月末に2カ月分を支払う」と約束していたが実行されなかった。そしたら家主さんから「もう4カ月分溜まっている」との連絡(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 293 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「いいお客様から利益いただく」 無償のはずが気遣いで…
当社の管理物件にもう12年も入居していただいているお客様から電話があった。大企業に勤務する独身男性で、「永年勤続の特典で2週間の休暇が与えられるのを機会に、その間に準備ができるので引っ越しをしようかと(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 292 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「知り合った中で最もセコイ男」 冷たいようだが自業自得
何回か紹介している「セコイ男」の言わば総集編。私は裕福な暮らしをしているワケではないが、金銭だけは身ギレイにしていて、誰かと一緒に食事しても、余程の目上の方でもなければご馳走にはならないし、割り勘に(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 291 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「法人会からの不思議な案内」 払うべきものは払うべき
当社は法人会には入っていないのだが、会員募集で回ってくるご婦人と懇意にしているからか、毎月会報誌が届く。その会報誌と一緒にチラシが入っているのだが、それが不思議な内容であった。 5ゼロキャンペーン (続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 290 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「情けない同業者の対応」 プロなら家主の説得を
古くからのブログ仲間で、今はもうブログを閉鎖してしまっている読み手さんがいる。その人は芸者さんという特殊な職業だったので、私なんかのブログよりインパクトも人気もある。わざわざ友人と、その人がいる温泉(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 289 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「最終的にURの物件を勧めた話」 利益ならずも感じる喜び
店番をしていたら純朴そうな青年が部屋探しで来店した。苗字自体はどこにでもある姓だったが、過去に当社で6回も部屋を借りてくださった方と同じだったので、「もしかして岩手のご出身ですか?」と聞くと、「はい、(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 288 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「不義理な中抜き行為(2)」 利益ない行為にあきれる
前回紹介した中抜きを勧めてきたB社。以前から業界での評判はよくない。私もこの業界に入る前から「相当にあくどい」と聞いていたある会社の傘下に入っているくらいだ。知人も「ネットで調べたら点検にも来ないと(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 287 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「不義理な中抜き行為(1)」 しこりが残るダメな行為
これは私が直接関わった話ではないが、憤りを抑えきれない話なので紹介しておきたい。 私の旅仲間の娘さんが結婚して子供も生まれ、そろそろ家を購入しよう、ということでいろいろと見て廻ったら、たまたま実家(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 286 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「なぜ当社を訪ねてきたのか」 不審な紹介者、注意して対応
夕方4時ごろ、70歳の男性が来店した。「今借りているアパートが老朽化してきたので家主から立ち退きを求められて、今年度末までに明け渡すように言われていて…」とのこと。 迫る立退き 宅建の資格も持っているの(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 285 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「転入のあいさつがもたらす効果」 入居後、家主の対応に違いも
先日、問い合わせがあり、現地で待ち合わせをして内見したお客様。無事に契約と引っ越しを済ませ、家主さんや他の入居者の皆さんにもあいさつを終えた後、電話があった。 二件の用件があって、一件は前入居者宛(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 284 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「3歳から知る娘さんの引っ越し」 可能な限り「お役に立つ」
度々(前号も)こちらで紹介している20年来のお客様である娘さん。引っ越し当日の朝になって慌ててメールしてきた。「バタバタしていて、昨日のうちに管理会社さんに移転先の鍵をもらいに行けなかったのですが、どう(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 283 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「3歳から知る娘さんの部屋探し」 儲けはないが納得の仕事
何回か紹介させていただいた娘さんの話の続編。 母親が病死したため、兄二人と借りていたアパートを退去し、それぞれ独立して暮らすことになった。お兄さんは仕事の関係で遠方に引っ越すことになり、一人は静岡(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 282 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「昔と違う保証会社の業態」 サービス内容の再考を
以前も紹介しているが、最近は保証会社の本来の目的や内容が昔と違ってきているように思える。 ひと口に保証会社と言っても形態は様々で、昔は「内容が悪くて審査が通らないのが分かりきっていた客や、身寄りの(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 281 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「1年前、相談に乗ったお客様」 思い通じ、連絡いただく
今から1年前に当社に「家を買いたいのですが」と相談に来たお客様がいる。その時、私はお客様のご希望などを詳しく聞いて、「今のお客様の状況ではまだ買わないほうがいいですよ。これとこれの条件が整うまでお待(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 280 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「高学歴なのに定職に就かない男性」 聡明な彼女がいて安心
うちの管理物件に超一流大学を出ているのに定職に就かず、フリーター生活を送っている若者がいる。 以前は学歴を生かして塾の講師をしていたようだが、その後ビル清掃会社でパートとして働いていた。性格はすこ(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 279 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「見た目で損をしている客」 正直に話し、信用得る
ある日の午後、店番をしていたら、店頭の貼出し広告を見ながら話をしている若い男性2人組の声が聞こえてきた。話の内容から、なんだかチャラそうな雰囲気が感じられて、正直、「入ってこなければいいな」と思って(続く)