中央日本土地建物と都市再生機構が旧「春日ビル」を建て替えた「ミタマチテラス」(東京都港区)が9月25日、報道関係者に公開された。中央日本土地建物都市開発事業第二部の菱沼雄介次長によると、リーシング状況は「全て内定している。建設、電気機器、コンサルなどの11社」だという。
都営浅草線・三田線「三田」駅直結、JR山手線・京浜東北線「田町」駅徒歩2分。三田駅からは専用エレベーターで、田町駅からはペデストリアンデッキを経由してアクセスが可能。敷地面積約5140平方メートル(約1550坪)、延べ床面積約5万5500平方メートル(約1万6790坪)。地上20階地下3階建て、塔屋1階。
館内の各種設備とシステムをリアルタイムで連動させるスマートビル仕様が特徴だ。5~19階のオフィスフロアでは、空調・照明を自動制御するIoTセンサーや、外気状況から快適な自然換気のタイミングを判断し、オフィスワーカーへ通知する専用アプリを導入する。カンファレンスの予約、空調・照明・ブラインドの調整、インターフォンへの応答及び鍵の開錠も、専用アプリなどから操作できる。AIカメラが車両ナンバーを検知し、駐車場ゲートを自動で開閉するシステムも導入する。
共用施設としては、大小さまざまな17部屋の「カンファレンス」、放課後等デイサービス事業と一時預かり事業で構成される「子育て支援施設」、入居テナントが無料で利用できる「ワーカーラウンジ」(写真)、全17室の「ソロルーム」も整備。更に、フロア内に中央日本土地建物が運営するオープンイノベーションオフィス「SENQ田町」を開業。入居テナントとSENQ会員との協業や、ワーカー同士・テナント企業同士のイノベーションの機会を創出する。