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三菱地所 ごみゼロ宣言の上勝町と丸の内エリア開発で連携

 三菱地所は4月15日、有楽町、常盤橋で進める再開発事業で環境配慮と経済活動が両立したサステナブルなまちづくりを目指し、ゼロ・ウェイスト政策を掲げる徳島県上勝町と連携すると発表した。

 上勝町は町内から出る焼却・埋立ごみゼロを目標に掲げ、2003年には日本で初めて「ゼロ・ウェイスト宣言」を行った自治体。リサイクル率 80%超を達成し、小さな町の大きな挑戦が、持続可能な社会への道筋を示したと世界から注目されている。

 20年には拠点となる「ゼロ・ウェイストセンター」をオープン。町民自らごみを持ち込み、13種類45分別することで資源の再利用化を図り、焼却・埋立ごみを大幅に減量。世界中のゼロ・ウェイストを学びたい人が交流体験できる施設を目指し、シェアオフィス、宿泊棟なども整備している。

 具体的な連携は、同センターを運営するスペック(徳島県徳島市、田中達也社長)との協業だ。同社はブルワリーも運営し、リデュース、リユース、リサイクルに取り組みながら地ビールを製造し、醸造過程から出る副産物を堆肥化する取り組みも進めている。

 5月17日、18日には、上勝町主催のイベントがTOKYO TORCH Park(東京都千代田区)で開催される。