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旭化成不レジ、港区三田のマンション建て替え権利変換計画認可

 旭化成不動産レジデンスは、東京都港区で傘下組合員として進めていた「エル・アルカサル三田」(総戸数64戸)においてのマンション建て替え事業で権利変換計画認可を11月28日に取得した。解体工事には12月に解体工事に着手し、敷地644.81平方メートルに3528.68平方メートルの専有部(総戸数69戸)からなる延べ4916.83平方メートルの地上13階地下1階建てのZEH-Orientedマンションへの建て替えを計画。27年3月に竣工を予定している。

 同物件は都営三田線・同浅草線三田駅及び同大江戸線赤羽橋駅から徒歩6分、JR京浜東北線・山手線田町駅から徒歩8分に立地する、37.66~65.66平方メートルの1DK~3LDKからなる延べ3344.23平方メートルの11階建てで、1979年に竣工。

 いわゆる新耐震基準への対応を始め、給排水管の劣化や、壁や床の性能、階高などの構造部分や諸設備が現在の建物に必要な水準を満たしていないといった、社会的な老化が進行。震度5程度の地震で倒壊・崩壊の危険性が高いとの耐震診断のほか、建物劣化診断でも維持修繕への多大な費用が見込まれていた。また、耐震改修工事の場合は、耐震壁やフレームの設置などは居住環境への影響が見込まれており、15年に臨時総会で建て替え検討の承認が可決。具体的な検討を経て22年3月に決議、同9月に建て替え組合の設立認可を受けていた。