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「別府温泉 杉乃井ホテル」大規模改装で新客室棟開業 オリックス不

 オリックス不動産が運営する「別府温泉 杉乃井ホテル」(大分県別府市、鞍馬達也総支配人)は1月26日、新客室棟「宙館(そらかん)」を開業する。19年に着手した大規模リニューアルプロジェクトの一環。

 「宙館」は14階建てで、総客室数は336室。客室の面積は約26~91平方メートルで、カジュアルからスイートまで5タイプを用意した。最上階に風景を一望できる展望露天風呂を設けたほか、九州・大分の食材を積極的に使用するレストラン、別府の山海を意識したインテリアデザインなど、地域の特徴や観光資源を活用した宿泊施設に仕上げた。

 環境への配慮にも力を入れており、「宙館」の建物はZEB Orientedに加え、CASBEE建築評価認証の竣工段階における最高ランクとなるSランクを取得。同社によると、ホテル用途の建物によるCASBEEのSランク取得は希少なケースとなる。

 「杉乃井ホテル」は1944年に開業した別府の老舗ホテルで、JR別府駅から自動車で約10分の立地。2002年に同社が取得し、08年に直営での運営を開始した。同プロジェクトは「ハード面やサービス品質の更なる向上」(同社)などを目的として進められているもので、共用施設の改修のほか、客室棟2棟の新築と既存客室棟1棟の建て替えを行う計画。

 既に21年7月に1棟目の新客室棟「虹館」(全155室)が開業しており、今回の「宙館」は同計画として2棟目の新客室棟となる。今後は、23年1月16日に建て替え工事を着工した「星館」(旧Hana館、全300室)を25年1月に開業することで、計画を全面完了とする予定だ。

(画像) 「杉乃井ホテル」全体図と大規模リニューアル計画のイメージ