「竈(かまど)にぎわう」 松岡英雄 新住まいのことわざ(25)
住宅新報 2010年7月20日 号 12面
「竈」(かまど))は電気釜やガス釜の普及によって、われわれの周りから姿を消してしまった道具の1つだが、昔は生活の中心ともいえる存在であっただけに、竈に関する言葉は多い。
『竈にぎわう』とは、いつも煮炊きが絶えないことであり、そこから、暮らしが豊かになること、家が富むことをいうようになった。したがって、『身代と竈は大きいほど良い』ということになるわけである。
もっとも、竈の大きさもほどほどにしないといけない。『家より竈高し』は、家に似合わぬぜいたくなものを持つことのたとえだが、現代なら、路地裏のアパートに住んで、表通りに駐車場を借りてベンツでも乗り回すことだろうか。











