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まちづくりの軸にバスケ トヨタ不など次世代アリーナ 三井不、大阪・堺の商業施設で3人制バスケ

 バスケットボールを軸にしたまちづくりが相次ぐ。トヨタ自動車、トヨタ不動産、トヨタアルバルク東京は、昨年末に閉館したトヨタのショールーム「MEGA WEB」(東京都江東区青海)の跡地に次世代アリーナを整備する。プロバスケットボールチームがホームにする。25年秋に開業予定。三井不動産は、今年11月に開業予定の商業施設「三井ショッピングパーク ららぽーと堺」(大阪府堺市美原区)に整備するスタジアムコートにおいて、3人制バスケットボール「3×3」の試合開催と冠スポンサーとして参画する。

トヨタ不など国内アリーナ初となるLEED取得へ

 次世代アリーナは、プロジェクト名称を「TOKYO A-ARENA PROJECT」とする。B.LEAGUE1部に所属する「アルバルク東京」のホームアリーナとして利用するほか、バレーやeスポーツをはじめ幅広くスポーツの魅力を提案。屋内の移動型店舗や、トヨタの技術を生かし次世代モビリティを活用した新たな観戦体験を提供する。環境にも配慮し、国内のアリーナとして初めてとなる国際的な環境認証であるLEED認証取得を目指す。

 同プロジェクトでは、トヨタ自動車が土地を、トヨタ不動産が建物をそれぞれ所有し、施設運営はトヨタアルバルク東京が担当する。スポーツでの利用のほか、ビジネスでの利用も視野に入れる。施設面積は約2万7000m2、収容面積は約1万人。

 施設は、プロバスケットボールチームがホームを置く「アルバルク棟」のほか、「メインアリーナ」「サブアリーナ」で構成。駅からの視認性を重視し、街のランドマークとなるデザインとする。施設の屋上空間は、「ファミリーパーク」と「スポーツパーク」の2つを整備し、多目的な活用を可能にする。

 アリーナは楕円状に観客席を配置し、臨場感がある観客体験を実現する。VIP席やスカイラウンジなど多様な観戦体験を提供する観客席を設置する。

 トヨタアルバルク東京は開業に向けて、同プロジェクトに賛同するパートナー企業を募集する。

三井不、商業施設開催の「3×3」バスケの冠スポンサーに

 三井不動産は、11月19 日と20日に開催される日本バスケットボール協会が主催する「3×3 JAPAN TOUR 2022 EXTREME FINAL」に冠スポンサーとして協賛する。

 開催場所は11月8日に開業予定の商業施設「三井ショッピングパーク ららぽーと堺」の中心に誕生するスタジアムコート「Fansta X Stadium(ファンスタ クロス スタジアム)」。同商業施設には、全212店が出店し、飲食や物販、イベントなどで幅広い世代を対象に集客を図る。

 試合が行われるのは、施設の大規模吹き抜け空間で屋内型の本格的なイベントが開催できるスタジアムコートで、スポーツイベントやショータイムのステージとなるほか、イベントを観覧しながら飲食を楽しめる「Sakai Food Stadium(サカイフードスタジアム)」など、全体で約2500m2の広さとなっている。

 中央には国内商業施設の屋内型としては最大級の542インチのメインビジョンも設置。スタジアムを取り囲むように2階壁面に設置されたリボンビジョンによって、本物のスタジアムさながらの臨場感を演出する。