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取得ホテルの賃料改定 決算の上方修正も ザイマックス・リート

 ザイマックス不動産投資顧問(東京都港区)が運用するJリートのザイマックス・リート投資法人は1月5日付で、取得物件のホテルビスタ仙台(宮城県仙台市)の貸借人であるビスタホテルマネジメント(東京都千代田区)と定期建物賃貸借契約を改定する覚書を結んだ。今回の改定は新型コロナウイルスの影響によるホテル需要の減少と、その回復を踏まえたもの。

 賃料体系を3つの段階に大別した。20 年11月1日~21年8月末は全額変動賃料方式を採用。21年9月1日~22年8月末は賃料改定前と同水準の月額固定賃料を設定し、月次のGOP(ホテルの売上高から人件費・一般管理費などホテル運営に関する費用を控除した残額)が一定額を超過した場合に、一定歩合を乗じた金額を変動賃料として受領可能とする。

 そして、22 年9月1日以降は月額固定賃料を改定前の水準から増額し、各月の変動賃料を過去1年間のGOPを用いて算出し、季節変動を緩和する。

 今回の改定に伴い、同投資法人は業績予想を修正した。21年2月期の予想では、営業収益が13億円(前回予想比2.3%増)、営業利益が6億9800万円(同4.4%増)、経常利益が6億3100万円(同4.9%増)、当期純利益が6億3000万円(同4.9%増)、1口当たり分配金は2822円(同4.9%増)。ホテルビスタ仙台の賃料体系は保守的に算出していたが、今回の改定に伴い、上昇修正となった。