政策

JNTO調べ・8月訪日外客数 99.7%減の8700人

 日本政府観光局(JNTO)の9月18日の発表によると、8月の訪日外国人旅行者数(推計値)は前年同月比99.7%減の8700人だった。11カ月連続の減少で、インバウンドが〝ほぼゼロ〟(JNTO)という状況は続いているものの、4カ月続いた「99.9%減」からわずかに減少幅が縮小した。

 新型コロナウイルス感染症の拡大防止へ向け、日本政府はビザの無効化措置などを継続。また各国が引き続き渡航制限などの措置をとっており、依然として世界的に国際観光需要は停滞している。

 ただしJNTOによると、欧州を中心に出国制限が解除されている国があるほか、日本でも国際的な人の移動を再開するための段階的措置を実施。長期滞在者用で入国後の自宅待機を維持しつつ2国間往来を認める「レジデンストラック」(台湾など)や、短期出張者用で自宅待機期間中も行動範囲を限定してビジネス活動を認める「ビジネストラック」(シンガポールなど)を受け付けており、ビジネスなどを目的とした移動の回復に向けた対応が見られる。