マンション・開発・経営

タイ・バンコクの開発初弾311戸が竣工、住友林業

 住友林業は7月下旬、タイ・バンコク中心部で高級分譲マンション「ハイド・ヘリテージ・トンロー」(総戸数311戸)を竣工、引渡しを開始した。現地大手ディベロッパー・プロパティ・パーフェクト社と傘下の グランデ・アセット・ホテルズ&プロパティ社と共同開発したもので、住友林業がタイで初めて手掛けた不動産開発案件。19年1月に着工し、同社は設計・緑化の提案、工事監理の支援を担当した。

 富裕層や駐在員が多く居住する高級住宅街・トンロー地区のBTS(高架鉄道)トンロー駅から徒歩5分、駅直結のペデストリアンデッキから徒歩2分の主要道路・スクンビット通りに面した4072平方メートルに、延べ約3万9000平方メートルの鉄筋コンクリート造地上45階地下2階建てを建設。敷地内には住民向けのEV充電器を30台導入したほか、100本以上の樹木を植栽するなど、環境にも配慮し、住宅・不動産開発に関する国際的な表彰制度「インターナショナルプロパティアワード2020―2021」の高層住宅部門で受賞した。

 共用部には、40階の360度ビューのスカイプールをはじめ、ジム、ヨガルーム、キッズラウンジ、シアタールーム、ゴルフシミュレーターなど28の共用施設のほか、生活の質を高めるコンシェルジュサービスを備えた。

 専有部は、40~58.7平方メートルの1ベッドルーム、68.2~86.8平方メートルの2ベッドルーム、111.3~186平方メートルの3ベッドルーム、234~357平方メートルのペントハウスで構成すると共に、同社の設計提案によって、家具の配置や生活動線・収納などの機能性を追求した間取りを採用した。販売価格は4900万円台~。