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南海トラフの長周期地震動 国交省、超高層での対策案提示 既存建築物で再検証・補強も 

 国土交通省はこのほど、南海トラフ沿いの巨大地震による長周期地震動への、超高層建築物などにおける対策案を取りまとめた。既存の超高層マンションについても再検証や改修を行うのが望ましいケースが含まれている。2月29日まで、パブリックコメントを募集中だ。
 既存の対象建築物に関しては、設計時に想定した地震動との比較シミュレーションを行い、その結果に応じて詳細な検証に移行。検証した上で新築時に求められる安全性の水準に満たない場合は、必要な補強が望ましいことを周知する。ただし、懸念されるのは倒壊ではなく大きな揺れであるため、補強を強く要請することはない。