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収益力示す「マンションPER」 改善傾向に陰り 東京カンテイ

 東京カンテイ(東京都品川区)はこのほど、新築マンションの収益力を測る指標「マンションPER」の2012年版をまとめた。新築マンション価格が月額賃料の何年分に相当するかを算出したもので、数値が低いほど収益力が高いことになる。

 それによると、首都圏平均は23.83で前年比0.08ポイント上昇し、収益力がやや悪化したことが分かった。新築平均価格(70平方メートル換算)は4749万円(前年比1.4%下落)、平均賃料(同)は16万7465円(同1.8%下落)。賃料の下落幅が新築価格のそれを上回ったことで、収益力の改善傾向にブレーキがかかった形だ。ただ、都内より賃料水準の低い神奈川・埼玉県に供給エリアが広がっていることが影響しているとみられ、同社は「(収益力は)ほぼ横ばいとみていい」と判断している。