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シンドラー社のエレベーターで死亡事故、金沢のホテルで

 石川県金沢市のホテルで10月31日、女性従業員がエレベーターに挟まれ死亡する事故が発生した。

 女性従業員が4階からエレベーター(人荷用)に乗り込もうとしたところ、扉が開いている状態でかごが上昇し、かごと乗り場に挟まれて死亡したもの。同エレベーターはシンドラーエレベーター社のもので、原因については現在調査中だという。

 シンドラー社の製品では、2006年6月にも同様の事故が発生し、当時高校2年生の男子生徒が死亡した。この事故などを受けて建築基準法施行令の一部が改正され、09年9月28日以降の着工建築物に設置するエレベーターについては、エレベーターかご及び昇降路のすべての出入り口の扉が閉じる前にかごが昇降した時などに、自動的にかごを制止する安全装置の設置が義務付けられた。今回事故があった金沢のエレベーターは、安全装置が義務づけられる前に設置されたものだ。

 シンドラー社では、全国にある約5500台の同社製エレベーターについて、緊急点検を行うと発表している。

 なお、安全装置設置義務前のエレベーター製品は、全国に約70万台あるといわれている。