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ハウステックをヤマダ電機に売却 ニューホライズンキャピタル「企業再生を完了」

 投資ファンド運営会社のニューホライズンキャピタル(NHC、東京都港区)は5月10日、住宅総合設備メーカーのハウステックホールディングス(東京都板橋区)の全株式の譲渡に関して、ヤマダ電機(群馬県高崎市)と株式譲渡契約書を締結した。

 NHCは2008年1月、日立化成工業の傘下で赤字経営に陥っていた旧日立ハウステック(2009年4月からハウステックに商号変更)に資本参加。翌年度から経常黒字に転換し、2012年3月期決算まで4期連続の増益決算となった。ハウステックは中国のシステム・バスメーカー科逸(COZY)社と中国での独占業務提携を結ぶなど、アジア・太平洋地域の市場開拓にも乗り出している。今後はヤマダ電機のもとでハウステックの強みを生かし、両社間で相乗効果を発揮していくことが最適な選択であり、NHCのファンド投資家にとっても相応の利益を見込めると判断したという。