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首都圏、東京都で水準持ち直しの兆候 9月の分譲マンション賃料、東京カンテイ

 東京カンテイ(東京都品川区)はこのほど、2011年9月の3大都市圏における分譲マンション賃料(1平方メートル換算)をまとめた。それによると首都圏は、割安なエリアが一定の需要を維持する一方、東京都で賃料水準が持ち直す兆候が見え始め、二極化の様相を呈している。このほか近畿圏は安定基調、中部圏は引き続き大底圏での推移となった。
 首都圏(2578円、前月比0.1%下落)では、東京都(2950円、前月とほぼ同値)以外の3県が下落。埼玉県(1609円、同2.6%下落)の下げ幅が大きいが、これはさいたま市(1741円、同4.2%下落)で築古事例が増えた影響が大きい。神奈川県(2015円、同0.2%下落)と千葉県(1568円、同0.8%下落)はそれぞれ1%未満の下落幅にとどまった。
 近畿圏(1728円、同0.2%上昇)は2010年後半以降、主要エリアの大阪府(1794円、同0.2%上昇)と兵庫県(1689円、前月と同値)の下支えにより、賃料水準が高止まりしている。
 中部圏(1488円、同1.1%上昇)及び愛知県(1517円、同0.9%上昇)は、直近の最低値(それぞれ1472円、1503円)を記録した前月から反転上昇。7月時点の水準に戻している。
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