不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜 記事一覧
不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜
賃貸業を営む坂口有吉さんが業務に役立つヒントをちりばめながら日常の出来事を綴ります。
人情深い坂口さんは、不動産業者に対する世間の評価が不当に低いこと受け、「日々の努力も知ってほしい」と、そんな願いを込めています。
-
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言172 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 野良猫への餌やりトラブル 動物愛護もいいが、迷惑はダメ
先日、調布のある家主さんから当社に相談の電話があった。 「テラスハウスに入居しているFさんが、野良猫に餌を与えていて、それがために野良猫が10匹くらい集まってしまって、駐車場に停めてある車が傷(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言171 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 できれば他の店に行ってもらいたい客 客商売だから仕方ないのだが…
1年以上前から当社に部屋探しに来ている中年女性がいる。 定職にも就いておらず保証人もいない。「ワケあって親戚の荷物を預かっているので家賃の補助が受けられるから、1年ごとに1年分の家賃を前払いするので保(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言170 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 ノウハウを出し惜しみした業者 なぜ、オープンになれない
これは私のほうが間違っているかも知れない話。というか、どちらも間違いではないか、という話だが……。 他社の物件に当社から申し込みを入れ、無事に契約も完了し、ファクスされてきた契約(続く) -
紙上ブログ悪徳不動産屋の独り言169 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 それでは保証会社の意味がない 本末転倒とはまさにこのこと
いつも当社を利用していただいている法人がある。そこの女性社長はとても義理堅く、うちのような小さな会社を浮気せずに使ってくださるので実に有り難い。関西から上京し、手探りで初めて興した事業をわずか10(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言168 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 飛び込みで管理依頼をしてくる家主 管理会社に〝お任せ〟ではダメ
店番をしていると、飛び込みで知らない家主さんが相談に来ることがある。用件はだいたい似たようなもので、「今、他の不動産会社に管理を任せているんだけど、これからオタクで管理してもらえないだろうか」と(続く) -
紙上ブログ悪徳不動産屋の独り言167 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 参考になった、コンビニ店員の手並み 細かい目配りで満足度アップ
当社でアパートや貸家の管理をしている家主さんの奥様が今年3月に亡くなった。前兆もなく急なことで、葬儀は近親者のみで行われ、私にも連絡はこなかった。 私が空室募集の件で家主さんに相談したいことがあって(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言166 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 深夜、携帯に掛かってきた電話 とても相手にできないもの
当社の管理物件に入居している青年から、半年ほど前の真冬の深夜2時半に私の携帯に電話が掛かってきた。携帯は寝る時に常に枕元に置いている。大手の不動産会社ではないから、24時間いつでも対応ができなければ家(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言165 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 客の保育園裏口入園をあっせんして後悔 恩は仇で返されるもの
何年も前の話になるが、多摩地域の管理物件に新婚さんが入居して、子宝にも恵まれて数年たち、奥さんが仕事に出たいと考え始めた。ところが、保育園はどこも定員いっぱいで受け入れてもらえず、働けずに困って(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言164 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 自分の音は騒音と認識しないもの ハーレーが泣いている
当社管理物件の店舗付き住宅に、趣味でハーレーに乗っている若い経営者がいる。そのこと自体はかまわないのだが、エンジン音が、私でも知っているハーレー特有のヒタヒタという音でなく爆音なのだ。店は商店街(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言163 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「トイレが詰まった!?」さあ大変 手ぬぐい出てきて、ギャフン
高齢者の1人暮らしの入居者から「トイレが詰まっちまって水が溢(あふ)れてんだよ。見てくれねえか」と電話があった。 すぐに飛んでいくと、トイレの床に汚水が溢れている。漏れている、のでなく溢れているのだ。(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言162 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 お年寄りから依頼されたエアコン修理 細かいことも管理会社の仕事
うちの店と私の自宅は徒歩で3分の距離。その途中に、当社で管理させていただいている平屋の貸家がある。先日、出勤の途中で前を通りかかった時、その家の入居者であるお年寄りから呼び止められた。 「ねえ、うち(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言 161 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 東日本大震災の被災地から来たお客さん 良い部屋探しに奔走したが
私と20年来の付き合いになるお客さんからご紹介をいただいた。紹介者は長く自動車の整備会社に勤務していたが、今は家業(別の職業)を継いでいる。そこにパート従業員として勤めていた若い娘さんの部屋探しの依頼を(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言 160 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 立て替えている生活保護受給者の家賃 不正受給は不動産屋に聞け
当社で家賃管理をしているアパートの男性入居者から電話があった。その人は生活保護の受給者で、家賃は市の生活福祉課から手渡しでもらい、毎月の月初めに自分で振り込んできていたのだが、月中になっても振り(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言 159 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 カネを貸していた生活保護受給者 隠し事はできないもの
当社管理物件の入居者の紹介で60代半ばの女性が来店した。持家に住んでいるが、どうしても現金が必要なので、売却して賃貸に引っ越したいとのこと。ご主人を数年前に亡くして現在は一人暮らし。子供もいないし、兄(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言158 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 あの言葉は何だったの?という話 プロセスが大事なのに
前号の記事で私に「坂口さんと20年早く知り合いたかった」と言っていた客の話。 福祉のお世話になるので予算も厳しく、保証人も立てられない状況で、当社と仲が良く、相談に乗ってくれそうな業者の物件を案内し(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言(157) 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 福祉がらみの三者三様 「がっかり」のち「嬉しく」
景気が後退して久しいが、当社においても生活保護や就労支援対象のお客さんが増えてきた。これは、この2カ月くらいの間に、生活保護のお客さんや市の社会福祉協議会(以降は社協と短縮)から紹介されたお客さんとの(続く) -
紙上ブログ悪徳不動産屋の独り言156 賃貸現場の喜怒哀楽坂口有吉 振り上げたこぶしが下ろせない 割に合わない滞納督促
家主さんから家賃滞納者への督促を依頼されることは多い。 本来は、家主さんが直接家賃を受領しているなら、督促も家主さん自身が行うべきで、管理会社に頼んでくるのは、「自分は入居者から悪く思われたくない(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言155 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 お客さんから頂いた手紙とお礼 何よりも代え難い〝勲章〟
春先に東京の大学に入学する娘さんと母親が部屋探しで来店した。今日中に部屋を決めて愛知の自宅に帰りたいとのことで、来店したのはお昼頃。21時の最終の新幹線を予約してあると言う。予算的な条件はさほど厳しく(続く) -
紙上ブログ悪徳不動産屋の独り言 153回 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 ホームレス男性の部屋探し 真面目だからこその境遇か
懇意にしてもらっている市議会議員さんから電話があった。「また相談に乗ってもらいたいんだけど…」とのこと。議員は献身的にホームレスや障害者や生活保護の方の面倒をみていて、朝早くからアパートを見回ったり(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言 152回 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 某大学学生課の一方的な要求 「解約したら全額返金を」
毎春、某大学の学生課から「新入生向けの住居斡旋依頼」の手紙が来る。その大学は芸術系の大学で、大学周辺の「特化した」アパートでなければ学生は住めないことになる。大学側は合格発表後に合格者に送付する案内(続く)