不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜 記事一覧
不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜
賃貸業を営む坂口有吉さんが業務に役立つヒントをちりばめながら日常の出来事を綴ります。
人情深い坂口さんは、不動産業者に対する世間の評価が不当に低いこと受け、「日々の努力も知ってほしい」と、そんな願いを込めています。
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来店した青年のヤクザ屋さん 「堅気の生活に戻りたい」に一肌
空室をたくさん抱えているので家主さんの手前、GWも営業をしていたのだが、問い合わせの電話は鳴らないし、飛び込みの客も来ない。旅行に出かける気にもなれず、家で休養してた方が良かったか、と後悔したが(続く) -
不動産屋を困らせる優柔不断女性、一度は「凄く気に入った」のに
先日、10年前に結婚を機に当社管理物件を退去した女性から後輩を紹介された。32歳の独身女性で、何やらワケありの様子。何件か候補を絞って案内したが、いろんな条件が複雑に込み入っていて直ぐには決めら(続く) -
軟らかい表現で誤解が生じた?「生活保護だとは聞いてない」
10年来の付き合いの高齢のお客さんがいる。横浜でアパート経営をしている男性(そこそこ資産家)の後添えだったが、上手くいかず別居することになった。 都下多摩地区のK市で生活保護を受けることにな(続く) -
「イザという時に困る不義理」人様にも多大な迷惑
今回の震災の後、仲良くしている塗装屋さんから聞いた話。 建物への地震の影響は東京でも出ていて、屋根瓦が割れたり、壁が剥がれ落ちた建物がそこそこあったようだ。で、塗装屋さんが以前に外壁の塗(続く) -
「学費も生活費も自己負担」見上げた一橋大の留年生
かなり前の話だが、店番をしていたら男子大学生が入ってきた。背は高いがひょろっとしていて、強風でも吹いたら飛ばされそうなくらい、見るからにひ弱な印象の学生だった。 予算を聞くと、「3万くらいまで」だっ(続く) -
超難関大学の不愉快な男子学生、こんな大学生に誰がした
これは、超難関大学に通っている不愉快な男子大学生の話。 飛び込みで、愛想の悪い男が来店した。両耳にヘッドフォンをして音楽を聞きながら店に入り、「どうぞ」と席を勧めてもいないうちにドカッと椅子に座り、(続く) -
家主、業界双方にデリケートな問題も 被災者救援は全員参加で
震災復興に向けて、不動産業界でも様々な取り組みがされるようになった。当社が所属する都宅協(全宅連傘下)からも会員業者に「仲介手数料:無報酬」「通常設定している家賃や敷金、礼金の減免」(家主判断に(続く) -
部屋探しの客から無理な注文「退去前の室内を見たい」
言うまでもなく、賃貸仲介の不動産会社にとって2月、3月は繁忙期である。部屋探しのお客さんも多くなるが、退去の連絡も結構入る。 当社の管理物件に入居していた兄弟が3月の下旬に退去することにな(続く) -
どうがんばっても縁のない客、一生懸命、客を育てるだけ
当社と同じ商店街のある店の娘さんが部屋探しで来店した。これはその過程で感じたことである。 一人暮らしを始めるとのことで、当初の予算は5万くらい。だが、それだとなかなか気に入った物件は見つか(続く) -
学生の「できちゃった婚」、店があわや修羅場に
「うちの店があわや修羅場に」と言っても店頭で刃物を振り回されたという話ではなく、たわいもないハタ迷惑な話。 もう10年位前の話、店番をしていたら、20歳そこそこの男と臨月が間近と思われるお腹(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言 賃貸現場の喜怒哀楽 第95回 坂口有吉
8年ぶりに見かけた悪質滞納者 転落の一途? 今も滞納? 駅前の銀行に行った帰りに、ビックカメラの前を歩いていたら、見覚えのある顔を偶然見かけた。「忘れもしねぇ」8年前まで当社の管理物件に(続く) -
8年ぶりに見かけた悪質滞納者、転落の一途?今も滞納?
駅前の銀行に行った帰りに、ビックカメラの前を歩いていたら、見覚えのある顔を偶然見かけた。「忘れもしねぇ」8年前まで当社の管理物件に入っていた男で、家賃を半年も滞納していて、再三の督促にも応じず、(続く) -
卒業まで完遂した2人の女子大生、ルームシェアは難しい
景気が悪くなって久しいが、うちあたりの店にも同業者さんから「ルームシェアは可能でしょうか?」との問い合わせがよく入るようになった。賃貸仲介をするようになって20年余り、その間に何組かルームシェア(続く) -
更新料を払いたくない理由が間違い 自分に都合よく解釈
当社の管理物件に入居していたお客さんから相談のメールがあった。その内容は私からすれば「おいおい」というもので、不快で気が重かった。 その相談内容は、「今借りている部屋がもうすぐ更新なんですが(続く) -
家賃滞納者から浴びた暴言、アパート経営は慈善事業?
これは多摩郊外の貸家に入居していた年配夫婦のお話。 旦那はエアコンの販売工事の会社を経営していたが経営は苦しく、入居後しばらくして家賃が滞り始める。当初は穏やかに督促していたが、支払いの約束(続く) -
借り手市場でも譲れないこと「自分の得しか考えない」
当社の管理物件で、たまたま2階の部屋を3室ほぼ同時に募集することになった物件がある。広さは2DKで家賃は3室とも7万2000円。まあ、真ん中の部屋は7万でもいいのだが7万2000円でも安い。そこ(続く) -
「敷金清算で退去者を黙らせる方法」評価してくれる相手を好む
多摩郊外のアパートに新築の時から入居していた夫婦が退去することになった。夫婦といっても入居時の奥さんとは離婚していて、今の奥さんとは再婚である。先妻との間には子供がいて、ご主人が引き取っているから、(続く) -
「退去者の残置エアコンを巡って」いいとこ取りは許されない
これからのシーズン、特にワンルームの契約時に時おり発生する問題がある。 前の入居者がまだまだ使える比較的新しいエアコンを残していきたいと希望するケースがよくある。たいていの場合は「買い取りを請求する(続く) -
「不動産」より怖い職種、「最も審査を通したくない」
不動産賃貸の仕事をしていると、実にいろんな職種の人を相手にするものだが、私からすれば今後、絶対に審査を通したくない職種がある。 最近は見かけなくなったが、以前は広告に「水商売不可」と最初からうたって(続く) -
「許容範囲の個人差大きい」騒音問題の解決は難しい
近隣から入居者の出す騒音でクレームが入ることがある。簡単に注意するだけで気をつけてくれて解決するケースもあるが、多くの場合、一度や二度の注意で解決することはない。以前の記事でも書いているが、音に対す(続く)