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衛星画像で土地仕入れを最適化 スカパー×Penetrator

 スカパーJSAT(東京都港区)と、Penetrator(東京都文京区)は、撮影時期が異なる衛星画像データの差異を抽出し、土地の変化を検出するシステムを共同で開発し、ベータ版として一部の顧客向けに提供を開始した。今後も共同開発を進めて公式版の提供を目指し、不動産取引での土地仕入れや開発業務などの効率化や最適化を支援する。

 今回の新システムは、不動産仕入れプロセスのDXを支援するPenetratorが開発したSaaS「WHERE」を通じて、一部の顧客向けにベータ版として提供を開始し、PoC(概念実証)を進めている。活用することで、スカパーJSATの独自技術を用いて衛星画像から抽出したデータの差異の情報、例えば、建物ができた、除却された、などの情報を「WHERE」上で精緻にマッピング表示し、最新の衛星画像を元にした一層の高精度な現況予測ができる。

 これまでの不動産業界では、担当者が自分の受け持つエリアを定期的に巡回し、土地の変化や空き地を目視で確認した上で、土地所有者などにアプローチしてきた。ただ、それでは、労働時間の増加や、特定の人材のスキルなどに依存する業務の属人化の解消が課題となる。新システムは、そうした課題感を解消できる。