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オンライン型ファクタリング協会が発足 東京都の補助事業対象団体に

 企業の売掛債権を使った融資以外の資金調達手段の一つとして注目されている「ファクタリング」の普及に向け、一般社団法人組織の「オンライン型ファクタリング協会」(OFA、東京都中央区)が設立され、東京都の補助事業対象団体として選定された。自主ガイドラインを策定し、健全な市場の発展などを目指す。代表理事には、家田明氏(マネーフォワードケッサイ取締役会長)と、武田修一氏(OLTA取締役副社長兼CSO)の両名が就いた。
 参画企業は五十音順で、H.I.F、OLTA、GMOクリエイターズネットワーク、GMOペイメントゲートウェイ、ペイトナー、マネーフォワードケッサイ、ラボルの7社。
 中小企業では現在、金融機関からの借り入れを補完するため、情報技術を生かした金融手法「補完金融」(オルタナティブ・ファイナンス)が注目されている。特にオンライン型のファクタリングの利用が徐々に増えている。こうした背景に同協会では、その利便性や有用性の認知度の拡大を図っていく。また、ファクタリングに関する業法がなく、比較的に事業参入が容易なために、悪質な事業者も目立ち始めている。そこで、業界としてのガイドラインの整備や、正しい情報の広報や啓発活動も合わせて取り組む。