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MatrixFlow 実証実験 スマート物流の実現に向けて 

 MatrixFlow(東京都台東区)は、AI(人工知能)やビッグデータを活用する〝スマート物流サービス〟の実現に向けて、実証実験を始めた。業務改善を図るAIを開発し、倉庫への入出荷の予測のほか、必要に応じた労働力や在庫を確保できるようにして、労働力や資源の有効活用の支援に貢献する。

 内閣府が推進している戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の第2期「スマート物流サービス」の研究開発で、同社の取り組みが選定された。同社では、『入出荷予測AIとそれを利用した倉庫管理AIの精度と効果の検証』について、ビッグデータを利活用する実証実験を12月までの期間で実施する。

 具体的には、「入荷・出荷情報予測」「貨物配置最適化」「運搬作業者・運搬機器の行動最適化」の3つの実現を図るためのAIを開発する。

 倉庫管理での労働時間の短縮や属人化の排除、自動化で人的ミスを軽減する「労働力の効果的運用」、過剰在庫の削減や効率的な倉庫内レイアウト・導線を構築する「空間の効果的利用」のほか、業務改善を図る〝ホワイト倉庫〟や有事にも耐えうる仕組みを構築する在庫管理に際しての「サスティナブルや社会貢献」の各事案を実証する。