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記者が解説 住宅新報web週刊ニュース記事(2025/11/25〜2025/12/1)

Pick Up!

  • 25年度宅建試験 合格ラインは33点
  • 本紙調査 2025年度上期 売買仲介実績
  • 白石麻衣さん「フラット35」新CM

 1週間のランキング・トップ10から記者が気になる記事をピックアップします。まずは、1位の「25年度宅建試験 合格ラインは33点、合格率は18.7%(2025/11/26配信)」になります。毎年人気の資格の一つである宅建試験の合格者は、前年の37点から4点低いものとなりました。前年に比べて試験の難度が上昇。本紙の宅建試験解答速報号では、合格ラインを「34~35点」としましたきが、それよりも低くなりました。

 権利関係科目(民法)と宅建業法で、各1問ずつの組み合わせ問題、その他の問でも個数問題が出題され、得点を容易にさせない出題者の意図が感じられました。特に権利関係での高得点が難しかったと思われます。5問免除問題は、比較的にやさしかったので、ここでの差が付きにくい試験となり、受験者からは、「昨年と違って、今年は問題を解くのに時間いっぱい使った」との声が多く聞かれていましたが、そのような受験者の声を反映するかのように合格ラインが下がりました。

 ただ、そうした中でも不動産事業者ではない20代前半の受験者は、「今年3~4か月ほど宅建の勉強をして34点を取って受かった」との声も聞かれ、難しい中でもポイントを押さえて勉強してきた人は受かっています。

 次に挙げるのが2位の「本紙調査 2025年度上期 売買仲介実績 手数料収入7割が増収 〝二極化市場〟で法人・投資家がけん引(2025/11/25号)」になります。主要な不動産仲介会社の取引状況は増収となり、総体的に不動産取引の好調さをうかがわせる結果となりました。その中でも特筆すべきものとして、東急リバブルが手数料収入で三井不動産リアルティを抜き1位に躍り出たことです。上半期の結果とはいえ、これまで上期・通期とトップを明け渡したことのない三井不動産リアルティの牙城を崩しました。俄然これから注目されるのが下期になります。手数料収入は僅差であり、上期の結果を踏まえて三井が猛追することは目に見えていますので、来年の通期がとても楽しみであります。

 最後は、10位の「白石麻衣さん『フラット35』新CM、固定型の強み訴求 住金機構(2025/11/26配信)」になります。ちょっと、やわらかいものを挙げましたが、住宅ローン業界は金利先高観の中で最も注目度のあるテーマです。住宅金融支援機構の「フラット35」の特徴は固定金利であることです。日銀が12月か年明けにも政策金利を引き上げるとの観測が高まっていることで徐々に固定金利が注目されるかもしれません。一方、すでに固定金利は上がっており、足元の変動金利との差が開いていますので、この差が縮まるかどうかは、日銀の政策金利しだいのところがあります。

 

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アクセスランキングトップ10 (2025年11月25日~2025年12月1日)