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シリーズ・SDGs実現に挑む 地域に暖かい住まいを 北洲・目標3、7など

 注文住宅・リフォーム・建材流通事業を展開する北洲(宮城県富谷市)は18年からSDGsを意識し、自社の事業、商品の価値を再確認。「まずは足元の事業の中で何ができるかを考えた。小さいことでもコツコツと継続していく」(ブランドマネジメント室)方針だ。

 東北は寒い地域だ。事業では「暖かい住まい」を軸に置く。これはSDGsの目標3(すべての人に健康と福祉を)に合致する。WHO(世界保健機構)が冬季の住宅内最低気温を18度以上と勧告したことを踏まえ、昨年5月には室温18度を実現するフルリノベ商品を投入した。昨年9月には断熱性能・HEAT20・G2グレードの旗艦商品「ワイマールプレミアム」を発売した。また、新築戸建て受注においてZEH比率は20年度が41%、これを25年度までに75%とするのが目標だ。

 東北電力ソーラーeチャージ(宮城県仙台市)と提携し、新築住宅に初期費用なし、月額利用料のみで太陽光パネル・蓄電池を搭載するサービスも開始。7月27日から、岩手、宮城、福島、11月18日から栃木、埼玉と、エリアを拡大してきた。自家消費を推奨し、目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」を見据える。

 同社は「これからも商品にSDGs視点を取り入れ、ブラッシュアップしていく」(同)考えだ。