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ユーザベース DXによる変革の今後 経営層が学び、示すべき 

 企業向けのマーケティングプラットフォーム『FORCAS』を提供するユーザベース(東京都港区)は、「リーダーはいかに従来組織を変革するのか」をテーマに、DX(デジタルトランスフォーメーション)化による営業やマーケティングの今後を考えるオンライン番組『DX Leaders―BtoB Sales&Marketing』を6月9日に配信した。

 同社SaaS事業執行役員CMOの酒居潤平氏が進行し、座談会形式で、アドビの秋田夏実氏、富士通の山本多絵子氏、パナソニックコネクティッドソリューションズ社の山中雅恵氏、弁護士ドットコムの橘大地氏が登壇した。

企業を大きく変革

 各登壇者は、要旨で次のように述べた。本質的で構造的に方向性を大きく変革する可能性を持つDX化にすぐに対応する必要がある。従来の成功体験を見直すべきで、技術も重要だが、現状の企業は顧客視点が弱く、マーケティングの役割が一層高まる。顧客側は〝デジタル生活〟を始めており、新たな顧客体験サービスをデジタル化で再構築する必要性が高まっている。

 従来とは違う業界が競合となり、業種の概念がなくなりつつある。単独ではなく他社連携も通じて、自社や業界全体をIT技術で進化させる。企業のリーダーは今、人材の一人ひとりのパーパス(存在意義)のつながりを組織として明確化し、今後の変革の姿を示していかねばらない。

 前例のない世界に踏み込むにはあらかじめ正解はなく、経営層自体が学び続けなければならない。DX化は現状、単純に業務の効率化など「減らすこと」に視点がむきがちだが、重要なのは「顧客と向き合うこと」にある。「誰のためのDX化なのか」をリーダーが率先して考える。個々の社員の持つスキルを可視化し、部署を「横ぐし」で連携させる全社的な取り組みが重要になってくる、と結んだ。