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大言小語 猛暑災害

 サッカーW杯にも出場した、無敵艦隊スペインのMFイニエスタがJリーグに参加。初練習の後、「初めて覚えた日本語は?」に答えた言葉は、「アツイ(暑い)」だった。

 ▼関東地方は6月29日と初めて6月に梅雨明け。そして、襲ってきたのが猛暑だった。7月23日には国内最高気温を記録更新。このところ鳴りを潜めていた埼玉・熊谷市が暑い街・日本一を取り戻した。

 ▼しかしこの一月あまり、地震に始まり、数十年ぶりの豪雨、そして酷暑。気象庁も「命にかかわる暑さ。一つの災害だ」と会見で述べるなど、これまでの暑さとはギアが一段違っている。

 ▼それにしても、心配なのはまさに2年後に行われる東京五輪・パラリンピックだ。これだけの暑さになっても、森喜朗東京五輪組織委会長は、「この暑さでやれるという確信を得ないといけない。ある意味、五輪関係者にとってはチャンス」と発言。「打ち水」などが効果があるか実証実験を行うとした。総理時代を彷彿とさせる発言はさておき、精神だけで乗り越えられない、しっかりとした検証と対策が必要だ。

 ▼夜寝るときはエアコンをつける。タイマーを掛け、寝入る頃にはオフになる設定をといっていた気象庁も、今は付けっぱなしで寝るようにとしている。昔と今は違う。電気代や省エネといったことは、ひとまず置き、とにかく自分の体ファーストで乗り切ろう。