総合

大言小語 明るい未来への契機に

 新年を迎え、多くの業界団体が賀詞交歓会を開いている。自分もいくつか参加させてもらった。お互いが忙しく普段なかなか会えない人、前職でお世話になった人、多くの人に会うことができた。ずいぶん長いこと会わない間に体形が大幅に変化した人、全く変わらない人、皆それぞれに懐かしい。

 ▼いろいろな話をしたが、景気のよい話を聞くことはできなかった。自分も含め、それぞれがそれぞれの場所で苦労している様子だ。一方で、景気のよい内容のあいさつをする政治家もいる。実感として、現在景気がよいと感じている人はどの程度いるのだろう。疑問を抱かざるを得ない。

 ▼世界の富裕層数十人の資産が世界の半分の人口の資産と同額となるという調査結果が発表されている。二極化の進行というには、極端な例だが、身の回りでも二極化を感じることは多い。駅前再開発物件の億ションは販売好調で、首都圏新築マンションの平均価格は約5500万円という。多くのサラリーマンにとってはとても買える金額ではない。

 ▼別のある調査では、結婚する人の平均年齢が上昇しているという。将来に対する不安が結婚という決断を遅らせていることは間違いないだろう。今年はどんな年になるのだろうか。数年後に振り返ったとき、将来に希望を得ることができた年だったと思えるような1年にしていきたい。