総合

大言小語 時間の経過の早さ

 暑がりの自分も最近はコートを着て出社している。朝晩の冷え込みは厳しくなり、あっという間に冬を迎えたようだ。毎週締め切りに追われる仕事に就いているせいか、特にここ数年は時間の経過を非常に早く感じるようになった。単に自分が年をとったせいなのだろうか。

 ▼1年を振り返るイベントとして新語・流行語大賞の発表がある。今年発生した多種多様な言葉の中から広く大衆に親しまれた新語・流行語を選び発表するものだ。先日、今年のノミネート30語が発表された。ノミネートされた言葉を見ながら今年1年を振り返り、今年もあっという間に過ぎてしまったと改めて感じてしまう。

 ▼30語は納得の言葉が多かった。自分も世間から取り残されているわけではないと感じることができる。しかし、分からなかったのは「PPAP」。調べると、お笑い芸人が演じるキャラクター、ピコ太郎の動画のことだった。何かの経済用語かと思ってしまった自分が恥ずかしい。ちなみに昨年の大賞は「爆買い」と「トリプルスリー」。一昨年は「ダメよ~ダメダメ」と「集団的自衛権」。わずか数年で消えていった言葉も少なくない。

 ▼過去の流行語には今でも使われている言葉を見つけることもできる。目の前にあることに追われ、慌ただしい毎日だが、消えていく言葉のようにならないよう、日々を過ごしていきたい。