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大言小語 マイナス金利で健康に?

 長年、当初契約のまま放置していた住宅ローン。気がつけば約10年の月日が経過した。毎月の返済額は低めに設定し、2年ごとに繰り上げ返済を行う計画だった。しかし、繰り上げ返済は実施できていない。ローン返済は計画通りに進まず、なぜか体重だけが増加してしまった。このままでは、老後も住宅ローンが継続してしまう。いつかは見直ししなくてはいけないと思っていた。

 ▼住宅ローンの見直しについて、その重い腰を上げるきっかけになったのは、マイナス金利の発表だ。マイナス金利とはどういう意味か。どのような影響があるのか。円高、世界経済の動向など様々な要因もあるだろうが、マイナス金利発表後、株価は乱高下している。正確にその影響を見定めるのは難しい。しかし、住宅ローンについては、いくつかの金融機関が金利の引き下げを発表した。金利は過去最低を更新。3月の引き渡しシーズンを控え、様々なキャンペーンなども展開されている。

 ▼10年前、住宅ローンを申し込む際、団信があっても将来大病を患ったらどうなるか不安だった。当時は運動もしていて健康に対する意識は高かかったが、いつからか不摂生が続いてしまった。マイナス金利発表により、住宅ローンの見直しを検討し、思いがけず忘れていた当時の危機意識を思い出すことができた。きっかけとなったマイナス金利の発表に感謝したい。