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大言小語 活を入れる

 2014年の幕開け、関東地方は穏やかな気候だったらしい。上州で行われた社会人の駅伝も、東日本の学生たちで行われる箱根駅伝もいつもの年より穏やかな気候の中で開かれ、好記録も出たようだ。

 ▼それに比べて、日本海側は天気が不安定で、晴れたと思うと急に黒い雲が現れ、横殴りの雨が降るという散々なもの。元々、日本海側の冬の天気は雪か、でなければ変わりやすいのだが、それにしても今年は極端だった。小子も、この休みには新潟市にいたのだが、元日に初詣と墓参りに行く道中、雨が霰(あられ)に代わり、ほうほうの体で、お参りをすませる有様だった。今年一年を占うなら、逆夢ならぬ〝逆体験〟であることを望むが。

 ▼今年は、内外ともに様々なイベントや歴史を変えるようなことが予定されている。ソチ冬季五輪は無事行われるのか、東京都知事選はどうなるか、消費増税が実体経済に与える影響はどうか、集団的自衛権や武器輸出三原則の見直しは行われるのか――。ターニングポイントと言われる年になるかもしれない。

 ▼ともすれば、第三者的になってこれらの出来事を見てしまいがちだが、どれも重大事だ。後世、「あの時の人たちはなんでこう判断したのか、行動したのか」、疑問符を付けられないよう、しかと見て、実践していきたい。元日の霰は、天からの「活」と思い、この1年を過ごそう。