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立教が2度目の優勝 早稲田を9対4で破る 大学不動産連盟・秋季野球リーグ

 大学不動産連盟に加盟する7大学OB会の野球リーグ「UBBL」の13年秋季リーグ戦は、昨年度リーグ初の覇者となった「SB会ベースボールクラブ」(立教大・セントポール生活文化研究会、古家一郎監督)が2度目の優勝を飾った。 

 秋季リーグは、A・B2ブロックに分かれた総当たり予戦を経て、不動産稲門会野球部(早稲田大、Aブロック1位)、SB会(Aブロック2位)、建設・不動産駿台会野球部(明治大、Bブロック1位)の上位3チームが決勝トーナメントに進出。決勝戦は、不動産稲門会野球部が、建設・不動産駿台会野球部との準決勝を勝ち抜いたSB会を迎え撃つカードとなった。 

 SB会対稲門会の決勝戦は、東京・港区の麻布球場で10月16日午後7時15分に試合開始。序盤、稲門会のエースで今季完封試合も達成した井上仁投手の立ち上がりを攻めたSB会が、2回までに9点の大量得点を取って先制。終始、優位に試合を進め、9対4で稲門会を下した。 

 SB会は後攻の1回裏、2つの四球と稲門会の守備の乱れから2点を先制。ワンアウト1.3塁と続くチャンスに、渡会恭平選手が右中間を破る2塁打を放ち2点を加えた。2回裏も猛打で5点を追加得点し、序盤で試合の流れをほぼ決定付けた。

 一方の稲門会も、4回のツーアウト満塁の好機に5番の斉木竜也選手が走者一掃となるライトオーバー2塁打を放ち3点を返したものの、後続が三振に倒れ反撃も3点にとどまった。 

光った投手力

 SB会は、先発の石井厚志投手が速球と変化球を織り交ぜた好投を見せ、稲門打線を3回まで無得点に抑えた。4回から登板した小林悠平投手へのリレー継投も奏功。堅い守りにも助けられ、後半の稲門会の追撃をかわし、4失点に抑えた。

 SB会の古家一郎監督は試合後の談話で、「人数が足りなくて悩んだ時期もあったが、秋季リーグはベストメンバーで臨むことができた。リーグのみなさんのお力添えのおかげで、2度目の優勝を飾ることができた」と優勝の弁を語った。

 試合開始の直前まで、スパイクを忘れた選手や電車を乗り越した遅刻者が出るなど、SB会ベンチはあわただしい空気に包まれたが、古家監督の冷静なベンチワークをはじめとして、試合中統率のとれたチームプレーに徹し、2度目の優勝を達成した。

 なお秋季リーグはこれで優勝・SB会、準優勝・稲門会、3位・駿台会が決定。勝率5割だった中央大・白門会と春季優勝の日大・桜門会、共に0勝の法政大・橙法会と慶応大・三田会の4チームが通称「夢の島ラウンド」に臨み、最終順位が確定する予定だ。