賃貸・管理

家賃カード払い強化で資本業務提携 カナリー・クレディセゾン

 カナリー(東京都千代田区)は、クレディセゾン(東京都豊島区)と資本業務提携し、第三者割当増資と転換社債型新株予約権付社債の発行で合計10億円を資金調達した。

 カナリーは、不動産情報アプリ「カナリー」(CANARY)を運営し、主に20代から30代の若年層が利用している。2019年6月の提供開始後、累計ダウンドロード数は350万件を超えているという。

 また、2022年には、不動産業界特化型SaaS「カナリークラウド」(CANARY Cloud)を正式に提供を開始しており、不動産仲介・管理会社の業務を支援している。
今回、ファイナンスサービスを提供するクレディセゾンと提携することで、「決済」領域と連携し、顧客体験価値の向上を図る。

 具体的には、入居初期費用カード決済サービス「セゾンの住まい決済サポート」と「カナリークラウド」を連携する。これにより、カナリークラウドを利用する不動産会社はカナリークラウド上で、部屋探しの消費者に対して初期費用の決済方法を案内できる。顧客情報から決済情報までの一元管理もできる。

 また、「カナリー」を通じて、家賃のクレジットカード払いを可能にする「セゾンの家賃保証」を紹介して認知度を向上させる。これと同時に、クレディセゾンのクレジットカード会員に向けて「カナリー」の利用の訴求を検討する。