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大和ハ、JR貨物と千葉に大規模MT型物流施設を着工

 大和ハウス工業と日本貨物鉄道は4月1日、千葉市美浜区に大型マルチテナント型物流施設「DPL千葉レールゲート」を着工する。22年6月に札幌貨物ターミナル駅構内に竣工した「DPL札幌レールゲート」(札幌市白石区)に続く、両社の共同事業第2弾。

 京葉道路「穴川IC」より約3.5キロ、東関東自動車道「湾岸千葉IC」より約5キロに位置する敷地4万8539.02平方メートルに、延べ11万3915.48平方メートルの4階建てを建設する。賃貸面積は8万8500.49平方メートルで、1区画5922.63平方メートルから、最大8社のテナントが入居できる。竣工は、25年9月16日を予定。

 首都高速都心環状線や首都高速中央環状線・東京外かく環状道路(外環道)・首都圏中央自動車道路(圏央道)の首都圏三環状道路のほか、常磐自動車道や東北自動車道などに繋がる複数の幹線道路にも容易にアクセスできるため、広域配送にも適している。

 また、京葉臨海鉄道臨海本線千葉貨物駅から約9キロ、成田国際空港から車で約40分、更に国際拠点港湾に指定され、貨物取扱量全国2位の千葉港の新港地区に位置するなど、陸・海・空路の物流インフラが充実しており、海外輸送の拠点としてのニーズも見込む。

 各フロアに直接アクセスが可能なダブルランプウェイを採用し、1フロアに58台分のトラックバースを備えるほか、効率的な物流施設の運営をサポートするトラックの入場予約システムやオンラインチェックインシステムを導入することで、荷物の積み降ろしのために待機する「荷待ち」時間の短縮や、入出庫業務の効率化を図る。

 また、従業員の働き方改革の支援として、施設内にテナント企業の従業員専用の保育施設を設置すると共に、カフェテリアやコンビニエンスストアが入るスペースや、普通乗用車286台分、バイク30台分、自転車95台分の駐車スペースを用意するなど、就労環境を整備する。