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大和ハ、首里城周辺 景観保全エリアに20年ぶり中規模マンション

 大和ハウス工業は3月25日、沖縄県那覇市首里金城町に開発した新築分譲マンション「プレミスト首里金城町」(総戸数67戸)の入居を開始する。同社によると、首里城周辺の歴史的・文化的な景観の保全に取り組む「首里金城地区都市景観形成地域」での中規模分譲マンション供給は約20年ぶり。

 ゆいレール首里駅から徒歩19分に所在する敷地8561.34平方メートルに延べ1万665.57平方メートルの地上3階地下1階建てを竣工した。同エリアは、10メートル以下の高さ制限や赤瓦などの意匠の採用が基準となることから、赤瓦や琉球石灰岩など、内外装に沖縄県産の部材を用いた琉球建築様式を採用した。

 また、同県での分譲マンションでは同社で初めて160平方メートル超の専有部を設け、幅約14.6メートル、奥行最大5.5メートルのバルコニーや、レジャー用品を収納できるトランクルーム、サニタリールームなどを備えた。販売平均価格帯で9524万円。13戸を販売価格1億円超とした。

 21年3月にモデルルーム開設以降、来場者数は約440組に上り、同年6月からの販売開始から既に46戸が成約済み(いずれも23年2月末時点)。購入者の約8割が県外の居住者で、県内在住者は約15%にとどまった。首都圏在住者が約6割を占め、7割以上がセカンドハウス需要による購入。また、購入者の年齢層は40~50代が約5割、60代以上のシニア層が約4割、平均年齢は54.9歳で、約7割が会社経営者・自営業者だった。

 現在販売中の19戸は78.35~166.6平方メートルの2LDK・3LDKで販売価格は6198万~1億6988万円。最多販売価格帯は7900万円台・8200万円台(各2戸)。