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バーチャルオフィスサービスでアプリ版提供開始 oVice

 oVice(オヴィス、石川県七尾市)は、同社提供の二次元バーチャル(仮想現実)オフィス向けなどの空間サービス『oVice』と現実空間を円滑につなぎ、コミュニケーションを活性化させるモバイルアプリ版の『oVice Go』の提供を始めた。
 同サービスは、ウェブ上で設定する自分のアバター(分身)を自由に動かし、アバター同士が近づくことで簡単に話しかけられる。現在、企業各社で導入が進んでいる。
 これまではウェブブラウザに対応してきがが、今回、常時持ち運ぶスマートフォンの小さな画面でもスムーズに操作して最適化したアプリ版を開発した。現実空間での外出先や短時間の離席などによって、すぐにパソコンを開けない環境下でもコミュニケーションを継続できる。ウェブ版と異なり、スマートフォンでも簡便に操作できるように1次元空間としたが、同じ空間にいるような体験を得られるようにした。
 また今後は、リモートワークと出社勤務が混在するハイブリットワークが広がり、従来はリモート側から見ることの難しかった現実空間の人の動きを可視化できるようにした。oVice Goと現実の社内に設置したビーコンを連携し、現実空間に出社勤務する社員の位置情報を取得して可視化することで、双方が常時自然につながる環境も構築していく。
 同社代表取締役CEOのジョン・セーヒョン氏は、2022年10月25日に開催した同社イベント『oVice Summit 2022』で、「オフィスインフラとして、企業の更なる成長のために不可欠なツールに成長したが、現状の機能を正解とは思っていない。現実空間との融合などの他社との連携も図り、誰もが働く場所を意識せずに成果や評価を得られる環境を提供していきたい。また、各社従業員の健康面を含めたデータ活用分析やメタバース(仮想空間)への拡張、恋愛の出会いの場などの新たな用途も模索していく」と展望を語った。