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「空飛ぶクルマ」の早期実現に向けて事業を加速 SkyDrive

 「空飛ぶクルマ」や物流ドローン(無人航空機)を開発するSkyDrive(愛知県豊田市)は、「空飛ぶクルマ」のパーティポート(離着陸場)の建設や充電ステーションなどの整備に関して、Volatus Infrastructure(米国ウィスコンシン州)と業務提携の覚書を締結した。また、SkyDriveは、設計開発中の商用機「SkyDrive式SD-05型」のデザイン(イメージ写真)を発表するなど、「空飛ぶクルマ」の早期の実現に向けて事業の進展を加速させている。
 SkyDriveは、2025年の「大阪・関西万博」の開催時に照準を合わせ、大阪ベイエリアで「空飛ぶクルマ」による「エアタクシーサービス」の開始を目指している。設計デザインを発表した「SD-05」は、電動の垂直離着陸を特徴に持ち、2人乗り(乗客とパイロットで各1人)を想定し、パイロットの操縦をコンピューター制御で支援して飛行を安定化させる。設計仕様では、最大航続距離を約10キロ、最高巡行速度を時速100キロで設定している。
また、SkyDriveは、「空飛ぶクルマ」と荷重30キロの重量物を運搬する物流ドローンの実現に向けて、2022年9月に第三者割当増資と銀行融資で総額96億円、これにこれまでの調達額を合わせた累計額として、約147億円を資金調達している。
 「空飛ぶクルマ」の事業化や普及の促進には、パーティーポートや充電ステーションの配置が不可欠となり、不動産・建設会社の協力が今後欠かせなくなってくる。