営業・データ

都心オフィス賃料が3カ月連続上昇、空室率は微増 三幸エステート調べ

 三幸エステートが7月11日に発表した調査レポート「オフィスマーケット2019年7月号」によると、東京都心では募集賃料が上昇を続けている反面、空室率もやや上昇に転じたことが分かった。
 東京都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)の平均募集賃料(坪単価)は前月比152円上昇の3万257円で、3カ月連続の上昇。同社は「募集中の物件では募集条件を引き上げる動きが広がっており、貸主側の強気な姿勢が鮮明になっている」と見る。
 一方、平均空室率は0.78%で、18年10月以来8カ月ぶりに0.7%台へと上昇した。ただし、これは大規模ビルが2棟竣工したため一時的に空室率を押し上げたという側面がある。同社は「(2棟とも)それぞれに強い引き合いを集めており、空室は徐々に解消されると見られる」として、引き続き空室率の低水準は継続するという見方を示した。