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三幸エステート・4月 東京のビル賃料、底打ち期待高まる

 三幸エステートはこのほど、4月度の東京都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)の大規模ビル市況を発表した。

 それによると、空室率は前月よりも0.41ポイント改善し、4.97%だった。2009年6月以来の4%台となった。低水準の新規供給と景気・雇用の拡大基調を背景にオフィスニーズが拡大した。同社では、今後は「虎ノ門ヒルズ森タワー」や「飯田橋グラン・ブルーム」といった大規模ビルの竣工が続くため、これらの成約状況が今後の空室率の行方に大きな影響を及ぼすとした。

 1坪当たりの募集賃料は、1万8265円(前月比93円アップ)で、3カ月ぶりに上昇に転じた。空室率が需給バランス均衡の目安とされる5%を下回ったことで、本格的な賃料底打ちへとつながるかが注目されるという。