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マンションスマート化事業を拡大、MEMS導入提案も 長谷工

 長谷工グループが、マンション向けのエネルギー管理支援サービス事業を拡大する。

 同グループが設計・施工・管理する物件を対象に、2012年4月から採用を始めている電力会社料金を専有部で5%程度削減する高圧一括受電サービスや、30分ごとの電気使用量などが見える化できるスマートメーターに加えて、マンション1棟全体の電力利用状況などを把握して節電などにつなげるMEMS(マンションエネルギーマネジメントシステム)の導入提案などを行う。

 このほど、同グループの長谷工アネシス(東京都港区)が経済産業省から、提供するエネルギー管理支援サービスが補助対象になる事業者「MEMSアグリゲータ」として選定された。今後、補助金を活用しつつ、MEMS導入拡大を図る。

 なお、同社では2013年3月末現在、新築・既存マンションで合計2万戸のスマートメーター採用を決定。今後、年間5万~6万戸程度のスマートメーター採用を目指している。MEMS導入はそれに付加させる形で、提案していく考えだ。

 経済産業省の補助は、MEMSの設置を始めとするマンションのスマート化に関わる費用の3分の1を補助するもの。130億円の予算を計上して行っている。補助を受けるには、MEMSの設置などが要件。補助対象サービスを提供する事業者(MEMSアグリゲータ)は、同社を含め5月10日現在、24社となっている。