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住友不動産 新築マンションのセミオーダーを積極化

 住友不動産が新築マンションのセミオーダーメイド化を進めている。マンションの間取りはあらかじめ決まっているのが一般的だが、同社では今年1月から、間取りやインテリアカラーを購入者が選べる仕組み「カスタムオーダーマンション」を始めた。東京23区を中心に、これまでに11物件で採用した。モデルルームへの来場者が増えるなど手応えが感じられたため、今後も導入物件を拡充していく方針だ。
 選択できる住戸プラン数は、物件の規模や住戸面積によって異なるが、最大で13種類。対応が難しいといわれる水回りの位置も異なる。建具やフローリングなどのインテリアカラーも3種類から選択可能。更に、建物完成後でも一定範囲の変更は対応できるようにした。別途の費用負担もない。
 同じ70平方メートルの住戸でも家族構成やライフスタイルによって、『部屋数が多い方がよい』『LDを広く取りたい』など求める間取りは様々。希望の住戸位置を決めてから、間取りやインテリアカラーを選ぶことができ、顧客満足度向上につながる。
 この半年間で導入した物件では、ゆったりとしたLDを設けたタイプや、収納スペースを充実させたプランを選ぶ人が多かったという。
 同社は首都圏で年間供給しているマンション約3000戸のうち、1000~2000戸にカスタムオーダーを取り入れていく計画だ。