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2011年の分譲マンション賃料 近畿圏は築浅増で上昇 東京カンテイ

 東京カンテイ(東京都品川区)はこのほど、3大都市圏における2011年の分譲マンション賃料(1平方メートル換算)をまとめた。年間版としての発表は同社初。
 首都圏は2588円で、前年比0.9%下落。集計開始年の2002年以降の推移をみると、ミニバブル期に東京都心部の賃料が高騰したことで、2009年までは上昇基調で推移。その後は2008年9月のリーマン・ショックの影響が表れており、頭打ち状態が続いている。
 対照的に、近畿圏は同2.4%上昇の1729円。1622円だった2009年との比較では、6.5%と大幅上昇している。ミニバブル期でも首都圏ほど賃料が高騰しなかったこと、また2010年以降に築浅物件が増加したことが主な要因だ。なお、2011年の平均築年数は16.5年。
 中部圏は1494円(同1.6%下落)。経済状況の悪化だけでなく、新規供給が少ない中で既存物件の経年化が進み、賃料上昇が見込みにくいという構造的要因によるところが大きいとみられる。
(http://www.kantei.ne.jp/)