酒場遺産 記事一覧
-
酒場遺産 ▶117 御徒町 佐原屋本店 名物は煮込みと湯豆腐
御徒町「佐原屋本店」を訪れたのは実に20年ぶりだ。場所はJR御徒町駅南口から徒歩約1分、JR山手線・京浜東北線の高架下にあり、通りを挟み下町スーパーの雄「吉池本店」がある。筆者が40代半ば頃、前職で田原町の(続く) -
酒場遺産 ▶116 巣鴨 鳥晶 素材の特性に合わせ焼き上げる
ある夏の日曜夜に、巣鴨「鳥晶」を訪れた。駅北口から歩いて数分の、古い2階建て長屋の一番右の間口の狭い店だ。まだ8時というのに店主が暖簾を下ろしているところだった。「夜11時閉店とありましたが」と聞くと、(続く) -
酒場遺産 ▶115 巣鴨 千成本店 〝40年前から通う常連客〟
巣鴨はかつて中山道の宿場町として栄え、江戸時代には多くの旅人が行き交い、古くから賑わった歴史の深い町である。「とげぬき地蔵尊(高岩寺)」のある地蔵通り商店街は「おばあちゃんの原宿」として知られている。(続く) -
酒場遺産 ▶114 新橋 お多幸新橋店 70年以上継ぎ足す醤油風味
冬はおでんだ。凍える夜に熱燗を傾けつつ、おでんをつまむ幸福は何にも代えがたい。本連載22話では筆者の家から近い「お多幸神田店」を取り上げた。大好きな店のひとつだ。 今回は「お多幸新橋店」。昭和7創(続く) -
酒場遺産 ▶113 新橋 立飲み処 あじろ なんとも気楽な立ち飲み屋
筆者はサラリーマン時代、30年以上虎ノ門近辺にいたのだが、新橋の古い酒場を探索した記憶があまりない。近くて「いつでも来れる」ということもあり、ことさらに歩き回ることもなかったのだ。虎ノ門近くにあった職(続く) -
酒場遺産 ▶112 八丁堀 かく山 八丁堀の目立たぬ路地に50余年
今夕、住宅新報「酒場遺産」でお世話になっている編集長と編集スタッフをお誘いし、八丁堀の住宅新報新社屋からすぐ近くの小料理「かく山」へ来た。裏通りに面したカウンター9席、テーブル4席の小さな店だ。まだ客(続く) -
酒場遺産 ▶111 王子 宝泉 創業当初はわずか3品だった
王子駅からほど近い王子駅東口エリア(王子一丁目)には、「山田屋」「宝泉」をはじめ古い酒場が多い。「宝泉」は柳田公園に面した一角にひっそりと佇んでいる。暖簾(のれん)をくぐり、年季の入った木製の引戸を開け(続く) -
酒場遺産 ▶110 王子 山田屋 新潟銘酒そろい 疎開の名残り
自宅のある湯島から最寄りの御徒町駅で京浜東北線に乗れば15分ほどで王子駅に着く。「王子」の名は、鎌倉時代に紀伊熊野から「王子権現」を勧請し、王子神社と名づけたことに由来するという。 王子駅西側にあ(続く) -
酒場遺産 ▶109 四ツ谷 太平山酒蔵総本店 極めつけは比内地鶏のもつ刺し
角打ち「麹町いづみや」から四ツ谷まで歩き「太平山酒蔵総本店」へ。四ツ谷で最も好きな酒場のひとつだ。しんみち通りの雑居ビル1階の奥まったところに「秋田料理 太平山酒蔵」と堂々と書かれた暖簾がかかる。暖簾(続く) -
酒場遺産 ▶108 中野 第二力酒蔵 酒場文化を支える王者の風格
中野では名の知れた人気酒場だ。なんといっても魚が美味い。その日に築地市場(現在は豊洲市場)から仕入れた鮮魚が自慢で、メニューも刺身、煮付け、天ぷらなど様々だ。当然ながら酒も豊富である。全般に安くはない(続く) -
酒場遺産 ▶107 中野 路傍 雑踏の中の小宇宙
中野ブロードウェイ近くの繁華街の角地に「路傍」という古い酒場がある。中野北口の繁華街は独特の猥雑さに満ちたエリアだが、その中でも「路傍」は独自だ。昭和36年創業。北海道・小樽から出てきた店主の母親が、(続く) -
酒場遺産 ▶106 麹町 地酒いづみや 見たことない酒が置いてある
日も暮れて、市ヶ谷から千鳥ヶ淵、半蔵門、そして四ツ谷へと歩いた。途中、半蔵門から四ツ谷へ向かう新宿通りの右側、ビジネス街の真ん中に、間口の小さな角打ちらしき店が目に入った。享保元年創業とある「地酒(続く) -
酒場遺産 ▶105 五反田 ばん 懐かしいコの字カウンター
仕事が思いのほか早く終わり、まだ日の高いうちに、ひとり五反田駅近くの「もつ焼き ばん」に立ち寄った。懐かしいコの字カウンターの酒場である。早い時間からほぼ満席で、幅広い老若男女に愛されていることが見(続く) -
酒場遺産 ▶104 東京・五反田 日南 人気の定番もつ煮込み
五反田は興味深い街である。東には白金台、御殿山といった、かつての武家屋敷や大名屋敷があった高台が広がり、西側には上大崎、池田山などの高台があり高級住宅地として知られている。そうした高台に囲まれた目黒(続く) -
酒場遺産 ▶103 錦糸町 大衆酒場 小松 1952年創業、異次元の安さ
錦糸町駅南口を出てすぐの京葉道路沿いにあるアーケードを200メートルほど歩くと、狭い間口の「大衆酒場 小松」がある。前回紹介の「三四郎」のような力強いオーラはないが、古いタイルのファサード、使い込まれた(続く) -
酒場遺産 ▶102 錦糸町 三四郎 燻し銀の正統派下町酒場
江戸時代の錦糸町は、江戸と下総国を結ぶ街道沿いに位置し、河川や運河も多く走り、物流の拠点として発展した。昭和の時代には、錦糸町といえば、駅東には東京楽天地、南口正面の京葉道路を渡ればロシアや東南アジ(続く) -
酒場遺産 ▶101 本郷 金魚坂 創業350年の金魚問屋が母体
日曜の夕刻、在宅での仕事に飽きてぶらり本郷へ歩いた。本郷通りから逸れ裏道へ入ると「金魚坂」という細い坂道があり、坂の途中に珈琲・中国茶「金魚坂 創業350年」との看板が立つ。喫茶店のようだが、扉を開ける(続く) -
酒場遺産 ▶100 京都錦小路 賀花 漬物の老舗が紡ぐ立ち飲み文化
前回紹介した高瀬川近くの「おとみ」から歩いて約5分、錦小路沿いの京漬物専門店の老舗「錦・高倉屋」の経営する立ち飲み処「賀花(がばな)」。この10年ほど京都に来ると必ず立ち寄る店だ。漬物を肴に地元京都の酒(続く) -
酒場遺産 ▶99 京都 おとみ L字型カウンター8席の極小店
毎年4月から5月に京都で行われる京都国際写真祭(KYOTOGRAPHIE)には、この数年毎年訪れている。街の古い民家や社寺などの歴史的建造物で行われる写真展は、他では経験できない素晴らしい体験であり、外国からも多く(続く) -
酒場遺産 ▶98 前橋 呑龍横丁 昭和の空気が色濃く残る
前橋市がまちづくりで注目を集めている。前橋市の馬場川通りは、ジンズホールディングスCEO田中仁氏が私財を投じた白井屋ホテルを核に、官民協調のまちづくりにより大きく変貌を遂げた。かつて荒廃していた馬場川(続く)


