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大言小語 人材の宝庫

 10年間続いた本紙の人気連載、明海大学不動産学部生による「不動産の不思議」が、内容を一新して大型連休明けから再びスタートする予定だ。13年に始まったこの連載は、ビジネス経験のない学生たちが若い感性で住宅・不動産を考察する内容が、新たな気づきやあるいは新鮮な視点を持たせてくれたりと、読者から好評をいただいていた。昨年、諸事情により一時休止となっていた。

 ▼今春から始まる新シリーズは題を「不動産〝学の魅力〟」と改め、前回以上に多くの学生を対象に執筆を依頼して意見、主張を展開してもらう。経済分野や法規制などもテーマの対象に加わることにしており、教授陣もほぼ全員体制で学生たちをバックアップする。

 ▼明海大学不動産学部は今年、学部創設32年目を迎えた。同学部では、宅地建物取引士や不動産鑑定士などの関連資格の取得も奨励しており、毎年、合格者を多数出している。学部入学定員は180人で、特に力を入れている宅建士試験では1~4年生までの合格者が例年、60人程度あるという。また創設からこれまでの学部卒業生は6000人を数え、住宅・不動産業や関連業界で活躍している卒業生も多い。

 ▼座学にとどまらずリアルの社会やビジネスの現場で知見を得ることも指導方針に掲げており、業界にとって有望な人材の宝庫と期待される。新連載は5月14日発売号よりスタートする。ご期待ください。