賃貸・管理

アットホーム、「スマート申込」が家賃債務保証会社58社と連携

 アットホームは12月11日、オンライン入居申込システム「スマート申込」が新たにひなた保証(宮崎市)と連携を開始し、2025年11月末時点で家賃債務保証会社との連携実績が計58社となったと発表した。

 「スマート申込」は、入居希望者がフォームに入力した氏名・住所・勤務先などの申込情報を、家賃債務保証会社へ直接データ連携できる仕組みだ。従来のように手書き書類をFAX・郵送でやり取りする必要がなく、不備確認の減少、郵送コストの削減、審査開始までのリードタイム短縮を実現する。不動産会社にとっても業務負担を軽減し、業務効率を高める効果が期待される。

 背景には、2020年の民法改正で連帯保証人の極度額明示が義務化されたことや、家賃債務保証利用率の上昇がある。アットホームが実施した2024年調査では、賃貸取引のうち「保証会社を利用している」と回答した加盟店は69.8%に達しており、保証審査のデジタル化は急務となっている。更に2024年10月の郵便料金値上げにより、FAX・郵送依存の事務負担は一段と大きくなっていた。