マンション・開発・経営

三菱地所、タイ・バンコクで最高層オフィスビルを開業

 三菱地所は、タイ・バンコクCBDのセントラル・ルンピニエリアで、現地ディベロッパーと共同で進めてきた大規模複合オフィスビル開発計画「One City Centre」が1月24日にグランドオープンした。2019年に同事業に参画し、23年3月に竣工。同社グループとして初となるタイ国内でのオフィス開発計画となっており、総事業費は約88億タイバーツ(約361億円)、高さ276メートルのタイ国内最高層のオフィスビルとなる。立地の希少性や利便性・充実した共用施設などにより、順調に入居が進んでいるとしている。

 「One City Centre」は、オフィス棟(地上61階建て)、商業棟(地上3階建て)の2棟からなる総貸付面積約6万1000平方メートルの大規模複合開発で、日系企業が手掛けたタイにおけるオフィス開発物件として過去最大規模の貸付面積。多様な働き方に柔軟に対応できるよう整備し、ポスト・コロナで増加している日系を含む各国外資企業などのタイ進出を支援する。

 立地は、各国の大使館や高級ホテル、ショッピングモールが集積するセントラル・ルンピニエリアに所在しており、米国大使公邸やルンピニ公園に近接。BTSスクンビットライン「プルンチット駅」とスカイウォークで接続し、バンコク市内各エリアから公共交通を介したスムーズなアクセスを実現した。

 高層階への輸送効率性を考慮して37階にスカイロビーを導入すると共に、オフィスビル高層階にはルーフトップバーやレストランを設置。敷地内・低層階には、街区面積の半分を占める広場空間や商業施設なども整備し、タイ初出店の人気日系飲食店やタイ国内で人気のフードコートを誘致して差別化を図っている。

共用施設では、コワーキングスペースや貸し会議室を設け、駐車場におけるチケットレスシステムや就業者向けアプリ、顔認証システムなど、最新のシステムを導入した。