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エレベーターへの戸開走行保護装置、設置率は32% 国交省調べ

 国土交通省は、建築基準法に基づく定期検査報告が行われたエレベーターを対象に、17年度から戸開走行保護装置の設置状況を調査している。その結果、21年度に定期検査報告が行われた約74万台のうち、32%に当たる約24万台のエレベーターで同装置が設置されていることが分かった。設置率は前年度から2.8%増加した。

 同装置は、エレベーターの戸が開いたままかごが昇降し、利用者が乗り場の戸の枠とかごの間に挟まれる事故を防ぐため、新設エレベーターへの設置が義務付けられている。他方、09年9月28日以前に設置されたエレベーターについては、全面的な撤去・新設を行うまでは設置義務はないが、安全性確保のため、建物の所有者・管理者向けのリーフレット等で設置を促進すると共に、定期的に設置状況を調査している。