不動産の資格

不動産キャリアパーソン®とは

 

不動産取引の実務に必要な知識を基礎から学んで、実力アップ!

住宅建築コーディネーターのイメージ

「不動産キャリアパーソン®」は、不動産取引実務の基礎知識修得に力をおいた講座・資格です。テキストと映像を用いた通信教育により、物件調査から価格査定、不動産広告、資金計画、契約まで、取引上必要不可欠な実務知識を取引の流れに沿って基礎から体系的に学べるほか、倫理やコンプライアンス、顧客対応、マナーなどについても幅広く学ぶことが出来ます。学習の成果は修了試験で試すことができ、試験に合格・登録することにより「不動産キャリアパーソン」の資格が付与され資格登録証も発行されます。修了試験は全国の都道府県すべてにある指定会場で毎月1回以上必ず実施されますので、自分のペースに合わせた、学習・資格取得が可能です。

一口に「不動産業」といっても幅が広く色々な業務(業種)がありますが、代表的なものとして、

①不動産売買・仲介業
②不動産賃貸業
③不動産管理業

の3つがあげられます。この3つを全て行っている不動産会社もありますし、いずれかの業務しか行っていない会社もあります。そして、これら不動産会社の行う業務のなかでも、①の業務は、宅地建物取引業と言われ、宅地建物取引業を行うには知事または国土交通大臣の免許が必要となり、宅地建物取引業法を遵守して業務を行わなければなりません。

免許を受けた宅地建物取引業者とそこで業務に従事する者は、不動産取引の専門家として、幅広く専門知識を身につけ、一般消費者などの取引の相手方が、安心・安全に取引を進め、不足の損害を被らないようにしなければならない義務があり、また高い倫理性が求められます。

宅地建物取引業者の業務としては

①宅地や建物を自ら売買
②宅地や建物の売買の代理・媒介(仲介)
③宅地や建物の貸借の代理・媒介(仲介)

があります。

不動産キャリアパーソン資格者は、主に宅地建物取引業の従事者として、上記の3つ業務に携わることとなります。業務においては、顧客への物件提案や案内・説明以外にも、物件調査や価格査定、広告の作成、資金計画(住宅ローンなど)の提案、契約関係書類の作成、契約の立ち会い、など様々な仕事があり、どの仕事も専門知識を有して正しい手順で行わないと、思わぬトラブルを招く場合があります。

 不動産キャリパーソンでしっかりと取引実務に必要となる知識を基礎から修得しておけば、自信をもって正しく業務を実践することが可能となります。

活躍出来るフィールド

不動産会社にて

住宅新報社のアンケートでは、消費者が不動産会社に求めることについて「信用・信頼感」がトップとの結果があり、消費者の多くは「信用・信頼感を下げてしまう不動産会社の行い」として、「売上げ(契約)を重視した接客応対」「基本的マナーがなっていない」「専門(不動産)知識が不足している」などを挙げています。

不動産キャリアパーソンの講座では、取引実務の基礎知識以外に、「倫理・コンプライアンス」として、宅建業者の社会的使命や役割、顧客対応の基本やマナー、クレーム対応などについても学習することから、このような消費者の不動産会社への「求め」にも十分に応えることができます。

このように、不動産キャリアパーソン資格者は、不動産取引実務の基本スキル・知識に加え倫理・マナーも兼ね備えた者として、不動産取引実務の様々な場面において、専門知識を発揮し正しく業務を遂行することにより、安心・安全な取引を推進して消費者の利益保護を図り、「信用・信頼」の獲得と健全な宅地建物取引業の運営に向けた活躍が期待されます。

また、資格者の多くは宅地建物取引士の資格を有していることも特徴です。

不動産に関連する業務の方

不動産取引実務の基本を学び知識を得ることで、不動産取引に対する理解が深まり業務の幅が広がることが期待されます。不動産キャリアパーソンは取引実務の基礎を網羅しているので、幅広い知識の習得が可能です。

不動産業界に就職を希望される方

不動産キャリアパーソン資格を有しているということは、不動産取引実務の基礎知識を有しているという証であり、不動産業界への就職の際のアピールポイントとなります。また、講座では社会人としてのマナーや倫理についても学習することから、不動産業界以外へ就職する場合にも役立つものと考えられます。

受講申込・試験

受講申込 全宅連Webページ又は宅建協会窓口で随時受付
受講・資格取得期限 修了試験の修了を含め、お申込み日から12か月(再受験含む。期間延長不可。)
※1年を経過すると、修了試験を受験できません。
修了試験 各都道府県の全宅連が指定した日建学院校舎にて毎月実施。
試験申込方法 インターネットで、専用Webページから申し込み。随時受付。
試験方法 CBT方式による四肢択一試験(出題40問)
合格基準 40問中28問(7割)以上の正答
受講料・試験料 8,000円(税別)
※通信教育費用、修了試験受験料(1回分)、資格登録料が含まれます。
※修了試験再受験の場合には、3,500円(税別)が別途必要となります。
実施団体名 公益社団法人全国宅地建物業協会連合会(全宅連)
実施団体ホームページURL http://www.zentaku.or.jp/

住宅新報からワンポイント

宅建士試験で問われる内容は不動産業では必須の知識ですが、現実の場面ではその知識の応用いわゆる「実務」が問われることが多くあります。
その実務を体系的に学ぶことができるのが、「キャリアパーソン」。
例えば物件調査も、テキストを読み理解してから物件調査をしてみると、上司から言われて実行するだけでなく、より理解が深まります。
まさしく仕事に直結する資格と言えましょう。

難易度★★  資格の有用性 ★★★

 全宅連は、都道府県の区域を単位とした47の宅地建物取引業協会(宅建協会)を会員としています。これらの会員に所属する構成員(宅建協会の会員である宅地建物取引業者)は、約10万社であり、不動産業界における名実ともに最大の団体を構成しています。会員所属構成員の多くが中小不動産事業者で、全国的結束によって相互協力の成果をあげています。

 全宅連や宅建協会を中心としたハトマークグループは、みんなを笑顔にするため地域に寄り添い、生活サポートのパートナーとなることをめざします。