住まい・暮らし・文化

多様化する働き方・住まい方に応える商品開発で実証着手 大阪ガス

 大阪ガス(大阪市中央区)と、いずれも同社の100%子会社である、賃貸・分譲マンション事業の大阪ガス都市開発(同)、マンションのリノベーション事業の大阪ガスマーケティング(同)は、大阪ガスが1993年に建設して運営する実験集合住宅「NEXT21」(大阪市天王寺区)で各社が1戸ずつを活用し、居住実験を始めた。実証実験は、2031年3月まで行う。順次、働き方や住まい方が多様化する新たな時代の顧客ニーズに沿った商品を開発し、提案していく。

 同実験集合住宅では、大阪ガスグループの社員とその家族が実際に居住しながら、計5段階・31年間の期間の実証実験で200超のプロジェクトを実施。建物全体の省エネや省CO2(二酸化炭素)、都市緑地の復元や環境共生などをテーマに実証してきた。

 今回、大阪ガス都市開発は、「変身する家」をテーマに、3つのゾーンに分け、コンパクトで快適に過ごせる部屋や、自分でカスタマイズできる住まい、準専有部スペースのある暮らしを検証する。また、大阪ガスマーケティングは、家族間の交流が一層活性化し、家事動線の短縮化を図るLDKレイアウトを検証する。